先日の「天国in the HELL」から遅れる事数日、同時に買ったこちらをやっと読めました。キレイな表紙だと気になりつつも未読だったのでこの機会に購入したんですが、驚きの展開でこちらも良い意味で裏切られました~!😊
と、言うのも試し読みで主人公のキャラ、画の雰囲気から勝手に「ドタバタ・ラブコメかな」と思っていたんです。何なら少年漫画かと思うほどでした(笑)主人公の大河(たいが)くん、アホっぽいけどカワイイなー、なんて軽く思ってたら、え?!そんな展開?!
https://honto.jp/ebook/pd_29468717.html (ここから試し読み出来ます)
あらすじ
演劇部のマドンナ。彼女は、男でした――。
https://bit.ly/2Vm6TkS
部一の実力派美女(?)×おちこぼれ部員
幼い頃からヒーローに憧れる大河は、高校に入学し運命の女の子と出会う。
その相手は、演劇部のマドンナ・通称「マリア」。
公演で一際目立つマリアに一目惚れした大河は、出会ったその日に自分のヒロインに
なってくれと告白するも、あえなく玉砕。
評判の美女は実は男だった――。
感想(※ネタばれ含みます)
1話目でマリア様(=有馬(ありま)君)自身が「僕」と名乗る一方で、小学生の頃を知る同級生は「あいつは女だ」と話すので初っ端から頭には「??」が点灯します、が、読み進めていく内にその謎は有馬が抱える心の闇であり、それを知らずラブコールを送る大河も実は心に痛みを抱えている少年だと分かります。
幼少期のトラウマから、男役として舞台に上がれなくなった有馬と、過去の出来事から「現実を知る事を恐れ表面だけしか見ていない薄っぺらな男」大河。お互いが足りない部分に惹かれ、ぶつかり成長していく、ラブストーリーと言うよりはもっと人間ドラマに近い、人と人との物語だと感じました。 巻末のおまけには甘酸っぱいBL要素もちょっと味わえます♪
大河のお父さんの存在にも驚かされました。何というまとまり!物語の収束にしびれる!!一度読み終えた後、もう一度読み返したんですが深みが増しました。「少年漫画かw」と思ったドタバタなスタートから、心がヒリヒリするような辛い過去、出会った頃と見違えたと言われる迄になった少年の成長、教室でのぶつかり合い涙する二人の姿に、それぞれのシーンに心が震えました。
「僕もお前も、スポットライトを浴びちゃいけない理由はないよな」というセリフは物語の中だけでなく、僕らの日常生活にも通じる勇気を貰えたように思えました。どこだって誰だって輝ける、男でも女でも、幾つになっても!
明日っからまた頑張ろう!!
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