こんにちは、こんばんは、UGです。今日は、先日のブログでチラッと紹介した、むないたさんの『相乗フライアゲイン』…ではなく!その前作となる『相対フライトサイン』の感想を書きたいと思います。タイトルが『相対』と『相乗』、『フライトサイン』と『フライアゲイン』、なんだかこんがらがりますが(;^_^A まずは1作目のフライトサイン、整備士の岩鳶(いわとび)くんと、パイロットの鷹上(たかがみ)くんとのお話からです。
【あらすじ】
エリートパイロット×器用貧乏整備士 空で働く男たちの本気の恋
JAWで整備士をしている岩鳶はクリスマスの夜、彼女に振られて傷心中。
それもこれも多忙を極めるこの職とエリートイケメンのせい! と、八つ当たりに近い感情を同い年の花形パイロット・鷹上にぶつけていた。相手は空の上、自分は地上で過ごすことが多いため、接点はないはずなのに…食堂でドックで、やたらと出会ってしまう。
顔を合わせれば大なり小なりぶつかり合う二人に、とある試練が降りかかり…! ?
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タイトルからもお分かりの通り、舞台は航空会社です。働く男たちの恋模様が描かれているんですが、飛行機関連の専門用語が多く出て来て、読み始めの正直な感想は「なんか面倒かも…」でした😓きちんと専門用語に対しての説明書きもあるんですが、サクサク読めない感じが気になると言うか…(『フライアゲイン』から読み始めたんで、登場人物の事が分かってなかったせいもあると思います)ですが、読み進めていく内に専門用語だからこそのリアルな感じが伝わって来て、気が付くとすんなり物語に入り込めてました!コレは子供の頃読んだ『美味しんぼ』と同じ現象です(笑)
子供の頃に、旅行中の新幹線で読むのにと、親と本屋さんで漫画を選んだんですよね。その時に母親から『美味しんぼ』が面白いと勧められて読んでみるも、絵も好きになれないし説明が多いし…とすぐ読むのを止めてしまったんです(;^_^A 子供ですしね、きっと『ドラゴンボール』とか『聖闘士星矢』とかが良かったんでしょう。それでも母の『美味しんぼ』推しに気を遣ってかw、改めて読んだ時に、あれ?面白い…てかめっちゃ面白い!!と驚いたのを覚えています(笑)結局「ストーリー」なんですよね、その後我が家には『美味しんぼ』がズラ~っと買い揃えられました(笑)
話が脱線しましたが、そう『フライトサイン』。鷹上くんの仕事のまっすぐさ、岩鳶くんの整備、飛行機への想いがビンビン伝わって、そんな二人が初めは衝突ばかりでも、お互いが無類の飛行機好きだと分かると一気に距離が縮まって。まだ恋愛関係ではない友情が芽生え始める感じを見てるのも僕はとても楽しかったです。仕事への想いとか互いへの尊敬の念みたいなを感じるとグッと来ますね。
とある出来事から、鷹上くんの気持ちが溢れ出て岩鳶くんへの想いを伝えるも、突然の事に心が追い付かないまま時間が過ぎて。近づいた距離がまた離れた時、岩鳶くんが気付いた自分の気持ちを伝えに行くシーン。こんな場所でこんな情熱的に伝えてくれるなんて!岩鳶ペンギンくんよ!!きみ最高か!!🐧
またこの後の展開に一波乱があるものの、最後まで二人の恋の行方を楽しむことが出来ました。二人が結ばれるシーンもあるし、タイトルにある『フライトサイン』がさりげなく出てきた時は、「あっ!」って声が出るほど感動しました。そうなんですよ、最後ホントに感動したんですよ。恋愛もですが、成長した姿が見れたのが嬉しかった!誰だ、読み初めに「面倒かも」とか言った奴は(笑)メガネ男子好きにもおススメです。
表題作の他に、ペットショップで働くトリマーさん金子くんと謎の青年・犬山との物語『お世話になります、なられます』も収録されています。こちらもトリマーさんの仕事のあれこれが描かれていて、作者のむないたさんの作品を今まで読んだ事がなかったんですが、設定が細やかで丁寧なのに驚きました。短いお話なので表題作のように感動!とまではいかなかったものの、犬山のかわいらしさや金子くんの仕事熱心な姿は感じられました。
僕は『フライアゲイン』というスピンオフから読んでしまった訳ですが(山本小鉄子さんの『ふくろうくんとカレ』の時もそうでした…(;^_^A)言うまでもなく『フライトサイン』から読むのをお勧めします(笑)『フライアゲイン』で主役となる、おキク姉さんも岩鳶くんの上司として出ています。ん?…BLで姉さん?しかも主役…??魅力的過ぎるキャラのおキクさんの話はまた改めて!\(^o^)/
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