僕が木下けい子さんを知った最初の作品です。2015年の作品なので少し前なんですが今でも好きで時々読み返します。そしてここから木下さんの漫画を読み漁りました☺かわいい話だったりクスッと笑えるのがいいんですよね。たまーに「これ違った・・」ってのが個人的にはあったりもするんですが(;^_^A 基本的には画が好きなので作家さん買いしているうちのおひとりです。
「トーキョートレイン」は表紙の左にいる「車掌さん」に一目ぼれでした。ちょうどこの頃、星野源さんの「YELLOW DANCER」が発売の時期で、「時よ」のPVで車掌さんの衣装を着た源ちゃんが歌い踊るのとリンクしてがっつり惚れました(笑) にしても源ちゃん、超絶かわいいぜ・・・
もちろん、この曲と漫画は関係ないんですがポップな所はすごく共通してて。なので僕のなかでは勝手に親戚のような位置づけです☺
あらすじ
会いたかった。会いたかった…会いたかった!
https://www.kadokawa.co.jp/product/321506000275/
新宿でNO.2ホストの大吉は、大学受験当日に体調不良になり、人生に絶望していた自分を助けてくれた駅員の来生に再会する。まあまあしょぼくれたおっさんになっていた来生を今度は励まそうとするが…。
オムニバスで5つのストーリーがあり、それぞれ東京の駅にちなんだタイトルが付けられています。車掌さんが出てくるのは最後の「新宿」なんですが、最初の「吉祥寺」の話が特に気に入って、僕は最終的に車掌さんからパン屋さんに心移りするのでした(笑)
感想(※ネタばれ含みます)
■吉祥寺の戦士(第1話)
大学生の陽平とパン屋で修行中の黒澤さんとの出会いから、恋愛が始まる?入口までが描かれているんですが、大学生ってこんな感じよなーwって自分が学生だった頃を思い出しました。分かったような気分でいるけど全然なんですよね。早朝から深夜まで色んな人たちが色んな仕事をして働いて、その人たちが居て世界はまわっている事、僕も自分が働きだすまで分かってませんでした(汗
陽平くんが抱いた黒澤さんへの想いは、修行中の身で懸命に戦っている大人への憧れだったり尊敬だったりなのかな。陽平くんのアプローチに対する黒澤さんの返しに「明日」って言葉が使われるところがカッコよくもあり、ユーモアもあって好きなんですよね。
■練馬の王子様(第2話)用賀の騎士(第3話)
続きましては田舎出身ハイスペックな岡田くんと、東京実家男子の東条くんとの恋の駆け引きが楽しいふたつのストーリーです。攻める岡田くんに逃げ腰の東条くん、嫉妬心メラメラな岡田くんに男らしさが光る東条君!二人のやりとりがコミカルで単純に面白かったです。1話目の黒澤さん、この話の東条くん、木下さんの描く普通な感じの男子、普通なんだけどカワイイが凄い!(語彙力
■秋葉原狂騒曲(第4話)
4話目はヲタクの聖地・秋葉原が舞台です。ここまで色んな地名が出て来ましたが実際に行った事はなく、唯一イメージしやすかった街・それが秋葉原です。サラリーマン佐藤さんとオタクな少年八田くんとのドタバタなラブストーリーです。
基本は可愛らしいお話なんですが、八田くんが街でからかわれるシーンがあって。その時に佐藤さんが庇って言った一言が直球でカッコ良かったです。今は多様性の時代で色んな人がいるよ、と発信されそれが浸透し受け入れられやすくなったと思いますが、昔はしんどい思いをした事もありました (;^_^A ・・・なんて、結局のところ自分自身がどう思うかなんですよね!☺
■新宿ダーリン(最終話)
最後話はあらすじにあるお話です。車掌さんの来生さんの普通な感じ、変なパンツ履いてる発言に萌えた(燃えた)のは僕だけじゃないはず・・・!(笑)来生さん程のネガティブさなら誰だってあると思うし、生きてれば落ち込む日もありますよね。でもこれを読むと元気になれる、そんなお話です。少しだけエロい展開もありますが、木下先生の描くエッチなシーンはファンタジーです☆
■東京レイルウェイ(書きおろし)
全話読んだ人にはたまらないプレゼントでした!BLって描きおろしでおまけエピソード的なの多いですよね、一般的な漫画本ではあまり見ないかも。ファンへのサービスが素晴らしい!カバーを外すと作家さんのあとがきがあったり、背表紙にもイラストがあったり。 ↓これ好き
最近、漫画が収納しきれなくなってきて電子書籍に手を出し始めたんですが、こういうのがあると紙の本で買った方がいいよなーって思っちゃうんですよねー(;^_^A
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