前作「めんどくさいけど愛してる」の表紙(秀逸!)を見てファンになり、今回が2作目です。前作のめんどくさい男に負けず劣らず、まぁこちらも面倒というかこじれてるというか、だけどそれが愛おしくて、陰だけど暗くはない、そんな感想でした。僕に備わっているかは分かりませんが母性がくすぐられる一冊でした。←父性?
あらすじ
ずっとずっと会いたかった
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弟と二人暮らしの晃生には、忘れられない人がいる。
高校時代の同級生の嵯峨だ。
高校生の時に晃生は嵯峨とのキスを弟に見られてしまう。
罪悪感から晃生は嵯峨を遠ざけ、そのまま疎遠になった。
だが、それから十年以上経ったある日、嵯峨は弟の仕事関係者として再び晃生の前に現れて…!?
感想(※ネタばれ含みます)
僕は基本的に「甘々」「ほっこり」「ドタバタ」な「陽」なラブストーリーが好きなんですが、初っ端から弟・南(みーくん)の幼少期にトラウマを生み出すような展開です。不安になりながらも読み進めていくと、そこには兄・晃生(あっくん=家ちゃん)が抱える闇をうまく中和してくれる成長したみーくんの姿が。結局、南にはトラウマは残っていなくて、要所要所でその存在は天使でした👼
僕的にはそれぞれ名前の呼び方も好みで、兄弟が「ちゃん・くん付け」で呼び合うのとか憧れだったので満たされましたね~。嵯峨くんがあっくんの事を「家ちゃん」と名字からのあだ名で呼ぶのも学生らしさがあってスッと入り込みやすかったです。最後の方でサラッと嵯峨くんが「あっくん」と呼ぶシーンはニヤけました☺
最初は嵯峨くん嫌な奴やな、と思っていたけど段々と好きになって、家ちゃんが髪を切った辺りからスイッチが入って嵯峨くんのカッコ良さも加速しましたね!南本人からスカウトした理由を聞かれた時の答えがカッコいい!それ言っちゃうか!(笑)
そして家ちゃんが心を決めて、過去を振り返り嵯峨くんに「ありがとう」と伝えるシーンにはグッと来ました。踏ん切りがついたと出ていく嵯峨くんに「あぁ、終わってしまうのな」と家ちゃん同様こっちまで悲しくなるも・・・そこからの嵯峨くんは無双でしたね。南とのやり取りも何というかホッコリしました。天使、みーくん。
学生時代の家ちゃんと嵯峨くんをもっと見たかったという思いもありましたが(本屋さんでの二人のやり取りのとこ良かったなぁ)それぞれの学生の頃の思いがあって、失くしきれずに大人になって、再会からの『初恋が牙をむく』。むちゃくちゃ良いタイトル!
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